思い立ったが吉時?

もう一年近く前から、楽天やアマゾンでずっとずっと探しているものがある。それはヘッドホンとコードレスのヘッドセットだ。
ヘッドホンはこれがいい!というものがあるのだが、お値段が4,5万もして、そこまで欲しいの?と自問自答してばかり。非常にファッショナブルで、はめているだけで絵になるようなデザインで、家はもちろん、ファッションアイテムとして外で使うのがカッコイイ・・・。値段はミドル向けでも、サマになるのは若い人かと思うが。
ヘッドセットは、まだこれといったものに出会えていないが、デザイン、機能共にこんな感じもの・・・という希望に合うものは1万以上する。どちらも高価なのでアマゾンのカゴに入れたままだ。つい先日、どうしても我慢できないっ!とポチりかけたが、寸での所でまた思いとどまった。あ~、このままじゃ永遠に手に出来ないだろう・・・。

夫は私を、やろうと思ったことをすぐやるのが私の性格だと言う。”思い立ったが吉時”なんだとか。こんなふうに石橋を叩き割るような性格なのに?と私自身は思うが、夫がそう思うのは、そこに至るまでに私が長い時間をかけ、ひとり熟慮に熟慮を重ねてきたことを知らないからだ。
私はそれほど物欲はない方だと思うが、欲しいと思ったものは結構こだわりが強くあり、また本人は決して高級志向ではないつもりなのに、その”欲しい”という欲求が湧いたものが高級だった、ということも多い。さらにタチが悪いことには、それがだめなら他の物で代用、という買い方は好きではないということだ。代用として買ったものはやはり代用でしかなく、いつまでたっても納得がいくことは絶対にないということを、失敗によってはっきり知っているからである。それゆえに妥協は絶対にしたくないし、慎重になる。

しかし長い時間考えた結果、であるので、いざ決断すると早い。買い物にしても仕事にしても、頭の中で何十回も何百回もシュミレーションしてきたのだから当然だ。きびきび動いているうちに次第にそのスピードはさらに増し、「へい、いっちょ上がり~!」とばかりにゴールとなるのも、夫には「やろうと思ったことをすぐにやる性格」と思わせている理由のひとつだろう。
そんなところは亡き母と似ている。母なら「買いなさいよ。お金少し出してあげようか?」となるだろう。そう言われて出してもらったことはないが、欲しがっているものをお金がなくて買えないでいる娘を見るのも、買ってあげられないのも本当に辛くてたまらない、といわれると結局自分で買うことになる。しかし大人になってからの私は、自分の買い物に後悔することがまずないので、母にそう言われて買うことに決めたとしても買った後はご機嫌だ。母は私の慎重さをよく知っていて、後悔するはずがないとわかっていたから、お金を誰が出すにしても買うように仕向けたのだろう。私に決断するきっかけをくれたにすぎない。

ヘッドホンとヘッドセット。他にも多々欲しいものはあるが、なかなか難しいだろう。
募金箱でも置こうかな。お弁当作ってあげるから100円募金、とかさ・・・。夫と息子は協力してくれるだろうか?
それにしても、果てしなく遠い道のりだ。その頃にはまた次の商品が出てきて、そちらに目が行って、また熟慮して、また次の商品が出て・・・となってお金が貯まっていくなら結構だけど。

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