キュッとしてポン! OXO ポップスナックジャー

女性にとって台所は「女の城」と昔は言われてきたが、今の時代はどうなんだろう。
「男子厨房に入らず」と言われていた時代は、確かに「女の城」となったかもしれないが、今は男性もキッチンに入って洗い物をしたり、料理が得意な人は家族のために腕を振るったりするようになってきていると聞く。
助かるよね、特に働いているお母さんにとっては。子育てで忙しいお母さんにとっては。

我が家の夫は料理は全くできないが、洗い物やごみ出しなどは手伝ってくれる。その点、子どもは甘やかしてしまった感があり、自分が使ったコップを洗うことを徹底させるのにも時間がかかった。
「自分で洗いなさいよ。コップが無いからって、あっちこっちから別のを出して使っちゃだめだからね」と言っても、結局は私が長年洗ってあげてしまっていたのが敗因だ。なので一念発起、私が自分の「片付けたい欲」に負けてつい洗っちゃう、なんてことは絶対に、もう絶対にしない!と固く決意して、子どものコップは洗わないようにしている。食器棚にあったコップも最小限にして、残りは全て捨てた。遅ればせながらだが、やっと最近、自分のコップをシンクに置きっぱなしにせず、確実に洗うようになってきたところだ。台所のお手伝いを小さいころからさせてきたような家庭から見れば、まったくひどい躾の遅さだろう。

この長きにわたって躾けられなかったコップの飲み物は、冷蔵庫に入れているお茶だ。牛乳やジュースと言ったものはほとんど飲まない。
無印良品の冷水ポットに水出しのお茶を作って、通年冷蔵庫のドアポケットに2本入れている。
以前はウーロン茶を作っていたが、ここ何年かは水出しウーロン茶と水出しジャスミン茶をミックスさせたお茶が定番だ。近所にあるとっても美味しい広東料理のお店が、食後にこのお茶を出してくれ、それがあんまり美味しいので真似たのだ。
お店では鉄観音茶とジャスミン茶の半々だそうだが、我が家はリーズナブルにウーロン茶を使っている。深みは負けるが、それでも十分に美味しい。ウーロン茶の渋みとジャスミン茶のさわやかな香りが口をさっぱりとさせてくれ、夏は冷たいままゴクゴクと、冬はカップに注いで電子レンジでチンし、温めたことでさらに増す香りを楽しんでいる。もう何年もこのお茶だが、全く飽きることがない。家族みんな「お茶はこれ!」というくらい気に入っている。

毎日飲むお茶なので、冬でも一日に3本分くらいは作る。1本空けばすぐ作り、それが水出し中の間はもう1本の飲み頃になっているお茶を飲むというサイクルだ。夏場はさらにその回転は速くなり、なんだか一日中ポットに水を注いでいるような気がしてくるほどである。
それで、いつも作ってばかりいるこのお茶を、みんなにも作ってもらうことにした。夫はそれまでも作ってくれていたが、問題は子どもで、飲み終わったポットをシンクに置きっぱなしにし、なかなかお茶を作らない。その度に注意し作らせるのだが続かない。しかし、お茶作りが面倒なのは実は私も同じで、これは子どもの至らなさを注意するだけではダメだと思うに至り、その理由となる問題点を解決することから始めた。

ポットを洗い、ティーパックを入れて水を注ぐだけの簡単なこと、と思うが、それにはまず、クリップで口を留めている2種類のティーパックの外袋を開け、ミシン目でつながっているティーパックを破らないよう、慎重に切り離してそれぞれポットに入れる、という工程がある。お茶をつくったら、またクリップをそれぞれに留めてしまわなければならない。これが夏場などは、日に何度となく繰り返されるのだから面倒くさいのだ。ティーパックを缶に入れたりもしたが、その都度2つの缶の蓋を両手で開けたり閉めたりしなくてはならず、やはり手間だった。
できるだけ手間をかけないですぐに取り出せる方法はないか、容器はないか、と長らく探した結果、やっとたどり着いたがOXOの「ポップスナックジャー」である。
この「ポップスナックジャー」は、棒付きキャンディーや小包装のチョコレート、あめ、クッキーなどを入れて並べて置いたらかわいい、ころんとした形が特徴の密閉容器である。白い蓋の真ん中の丸い部分をキュッと指で押すとポン!と音をたてて、その丸い部分がはじけるように上がり、蓋が簡単に開く。この開けやすさは病みつきになるほどで、これ以上の気持ちのいい開き方をする密閉容器を私は知らない。この「OXOポップコンテナシリーズ」は全てそういう開け方をするので、密閉容器をこのシリーズで全てそろえるのが私の目下の夢である。

私はこの「ポップスナックジャー」をお茶パックを入れる容器として選んだ。大きさはウーロン茶のティーパック50袋が全て入る容量の大きさであることも大正解だった。横幅は胸の前(胸の横ではない)で「小さく前ならえ!」したくらいで、横から見たらまるっこいが、その側面は平らで、食器棚の壁にもぴたっとくっついて、おさまりがいい。
ポップコンテナシリーズはどれも四角い容器で、蓋は上部だが、この「ポップスナックジャー」だけは形がまるっこく、蓋は斜め上(斜め前方)になっている。そのため、例えば食器棚などにこのジャーを納めても、いちいちジャーを棚から引き出して上から蓋を押して・・・としなくてもいい。ジャーを引き出すことなく、前方を向いている蓋をそのまま片手でキュッとしてポン、である。

このジャーを3つ購入し、それぞれにウーロン茶、ジャスミン茶、ほうじ茶のティーパックを入れて、食器棚の一番取りやすい位置にしまっているコップや時々飲むインスタントコーヒー、紅茶、緑茶などと一緒に並べて置いている。

 
お茶が飲み終わればボトルを洗い、空のボトルをもったまま、片手で食器棚を開けて、私の方に顔を向けている可愛いジャーたちの大きなお鼻を、キュッとしてポン!はいウーロン茶、キュッとしてポン!はいジャスミン茶、と取り出してボトルへ放り込み、水を注ぐだけだ。ジャーの口が丸くて大きいので、手がすっぽりと入るのもすごく便利。夫の手だってすっぽり入る。だから、最後のひと袋を取り出すときも、ぴらぴらと指を伸ばして取るなんてことをしなくていい。蓋を締めるときは、開けるときの逆、出っ張ったお鼻をキュッとすればシュッと引っ込んで密閉完了だ。

このジャーのおかげで、一日に何度も何度も作るお茶が面倒ではなくなり、みんなが自己責任でつくってくれるようになった。我が家が買ってよかったと思えるものの中で、これはトップ3に入るだろう。

家族がみんなで台所に立って料理することは、我が家は技術的にもスペース的にも無理だが、全員が面倒くさがりの家族がちゃんとお茶を作るようになった・・・と私は喜んでいる。随分低レベルな話だと分かってはいるが、根気だけでは解決しなかったことが道具で解決したなんて、ちょっとすごいじゃない? ホント、あっぱれなジャーである。
いつか同じものをあと2つ買って、お茶袋に入れた紅茶と緑茶もしまいたい。我が家のドリンクバイキングコーナーになって楽しいだろうな。

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