排水管清掃 キレイキレイ!

ちょうど1週間前、住んでいるマンション共用部の排水管清掃が行われた。配られていた説明を細部までは読まなかったが、各戸へ水を送ったり、捨てたりする共有のパイプ部分やタンクの清掃なんだそうだ。

朝9時から夕方5時まで全世帯が完全断水となった。新築だったこのマンションに入居して17年経つが、これほど長時間の断水は初めてである。
後日、今度は各戸の排水管清掃が始まり、先週木曜日が我が家の番だった。水の出る所は全て、つまり台所、洗面所、洗濯機パン、風呂、トイレの5か所が対象である。

毎年9月にこのマンションは各戸の台所、洗濯機パン、洗面所、風呂は排水管清掃が行われる。ピンポーンと鳴って玄関に出ると、作業着の2人が元気よく丁寧に挨拶し、「失礼します~!」と言いながら一人が消防のホースのようなぺったんこのホースをバーッと玄関から台所や洗面所へと引き延ばし、排水口にセットしてゴーッという大きな音とともに清掃。

「はい、完了!」
「はい、オッケーでーす!」

外で作業していた仲間と声を掛け合って、ものの5分ほどで終了する。大蛇のような長いホースは私が作業完了の確認サインをしている間にすっかり消え去り、突然騒がしくなったと思ったら、あっという間にまた静寂な時間に戻る。夏の日の短いスコールみたいに。

しかし今回の各戸の清掃は、1時間半から2時間の作業時間だと事前に知らされていた。当然その間、作業中の我が家は断水になるのだが、数日前の8時間断水から比較したら、水を汲みおく必要もまずないだろうし気楽なもの。でも1時間半から2時間も家の中に知らない人が数人いつづけられたら、気楽にテレビ見てるってわけにはいかないなあ…と別の面倒くささも感じていた。

ピンポーンと鳴って玄関に出ると「ギョッ!!」って感じ。作業員は3人、大型金庫みたいな機械や他の機材がいっぱいで、エレベーターホールがそれらで埋め尽くされていたんだもの。おもわず「これ、全部家のなかに入れるんですか?無理ですよお!」と聞いちゃったくらい。

大型機械は全て玄関外においたままだということで安心したものの、ご挨拶が済んで、一人の作業員が持ってきた強力マグネットのドアストッパーをガチッとドアに固定すると、すぐさま残りの2人が持ち場にスタンバイし始める。

「これから1時間半から2時間の作業になります。お手洗いとかお済みでなければ今のうちにどうぞ」
ドアにいた一人が言う。何というか、戦闘開始!みたいな雰囲気だ。そんな中トイレに入って「はい、用を足しましたからどうぞ!」なんて、おばちゃんでも言えるわけない。美容院で髪の毛洗ってもらって「お痒いところ、ありませんか?」って聞かれて「ここ痒いです、あっちもちょっと痒い」とは言わないのと似たような心理?

まあいいよ、私も子どもも作業にやってくる30分前までにトイレは済ませておいたから。だって、清掃しながらバキュ~ム!!って吸い上げたら、何やら汚物も上がってきた…なんてなったらどうする? 毎年9月の清掃の直前に、お風呂や洗面所の排水口を取り外せる部品は全て取り外して、歯ブラシでゴシゴシ掃除して、薬剤のパイプスルーで締めまでしたって、排水管清掃が終わると「髪の毛が少し出ましたので捨てておいてください」っていわれるんだよ。トイレでもし吸い上げたら何が起こるだろう・・・? まあ、水流で溶けて崩れて固形はなくなっているだろうけど、やっぱり30分は経過させておいた方が安全でしょ、と思って。

さて、清掃は始まってみると3人の確認しあう声が楽しそう。

「はいっ、水止めまーす⤴」
「ほーい⤵、水止まりましたっ⤴」
「トイレ、行きまーす⤴」
「はい、トイレどうぞっ⤴」
「トイレ、オッケーでーす!」
「はいっ、ありがとうございまーす⤴⤴」

って感じ。楽しく仕事やるのって大事だよね。やってる本人もそうだけど、見てる周りの人も気持ちよくって、「よし、私も仕事がんばっちゃおっ」って前向きになれる。確認を声にだしてきちんとやるのはもっと大事だ。どっかの駅員が安全確認を怠ってベビーカー挟んだまま電車を出発させ、挟んだベビーカーを駅の端の出っ張りに激突させて止まったってニュース、あれは本当にとんでもない事件。無人のベビーカーだったとはいえ、ミスなんて話じゃ済まないよ。乗客もびっくりしただろうね。おっかなくってたまんない。最近はベビーカーもたたまずに乗車できるようになったんだし、よけいに駅員はしっかり確認しなくちゃ!!

気分のいいお仕事ぶりのせいか、我が家に水のトラブルもなかったことも手伝ってか、予定されていた時間よりも早く、1時間10分で終了!
面倒に感じていた作業時間の長さも、実際にかかった時間より短く感じる。最後まで気持ちよく、時間も気にならずに過ごせたのは、やっぱり彼らの気持ちいいお仕事ぶりのおかげに違いない。

それともう一つ、お天気がとても良かったことも大きい。3月31日、この日の東京は気温がとても高く、20℃近くまで上がった。作業中は玄関のドアは開けっぱなしだったので、寒い日に当たってしまったお宅、これからするお宅はつらいに違いない。花粉の飛散量もニュースでは真っ赤だったが、玄関は北だからか、作業中くしゃみ一つ出なかった。そういう意味でも、うちは恵まれていたと思う。

さっぱりしたー、なんとなく。見えないところできっとメタボ気味だっただろう排水溝がきれいになっだんだし、お通じも良くなったはずだから。

ところで今年は9月にまた排水管清掃、あるのかな?
またキレイキレイしに来てね!

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